最も特徴的なことは、ヨーロッパの靴の伝統的なエレガンスといったようなものにとらわれていないこと。その事情は、正統とは離れた「周縁性」が独創的なクリエーションを生み出してきたスペイン美術の歴史と軌を一にしているようだ。とはいえ、スペインには独特の革のなめし技術や縫製を培ってきた靴職人の歴史もある。
今回の展示では、そうしたスペイン独特の独創性と伝統的な靴の職人技が最近やっと融合し始めたことを説得力をもって示した。シンプルだが詩のような靴をデザインしたデザイナー、アルベルト・コラソンの言葉……がそれを象徴している。
「私は靴をはいた脚たちを何かにとりつかれたように眺め続けました。だが、靴をほめられた女性は例外なく喜んだ。女性は靴を身にまとうのです」
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